初夏園中即事(天 151)

吟譜(PDF)

作者:菊池三渓

(一八一九~一八九一年)(文政二年~明治二十四年)幕末-明治時代の漢学者。紀伊(きい)(和歌山県)の人。安積艮斎(あさか-ごんさい)にまなぶ。江戸の和歌山藩校明教館の教授をへて幕府儒官となり,将軍徳川家茂(いえもち)につかえる。明治のはじめ「大日本野史」の校訂にあたった。明治二十四年十月十七日死去。七十三歳。名は純。字(あざな)は子顕。別号に晴雪楼主人。著作に「東京写真鏡」「本朝虞初新誌」など。

通釈

梅雨時に雨を喜ぶのは蝸牛だけ、芭蕉の葉に上ろうとするが思うようにゆかない。高い處はもともと身を置くのによい場所ではないので、ゆっくりと家を竹の籬のほとりに移している。

範吟

素読・範吟 鈴木精成

伴奏

伴奏(2本)

伴奏(6本)