春を探る(天 197)

吟譜(PDF)

作者:戴益

(生没年不詳)作者は宋の時代(九六〇~一二七五)の人というだけで生卒年その他不詳。この一首によって名が伝えられている。

語釈

*盡日・・・朝から晩まで 終日
*杖藜・・・あかざの杖をつくこと

通釈

一日中、春を探ね歩いたが春らしい風景を見る事ができない。杖をつき山野(さんや)の雲を踏みわけたが徒労におわった。家に帰って何気なしに梅の枝をとってみると、いつのまにか蕾もふくらみ春の訪れをみせている。

範吟

範吟 鈴木精成

伴奏

伴奏(2本)

伴奏(6本)