楠公の銅像を仰ぐ(続天 190)

吟譜(PDF)

作者:佐々木孝吾

朝翠流初代宗家

通釈

参考

松原つづく外苑の一角に建武中興の忠臣・楠木正成公(楠公)の銅像があります。二重橋を正面に見据えるこの像は、楠木正成公が一三三三年、隠岐の島から還幸途次の後醍醐帝を兵庫の道筋でお迎えした折の勇姿を象ったものです。これは、別子銅山開坑二〇〇年記念事業として献納したもので、住友家が一八九一年(明治二十三年)に東京美術学校(現・東京芸大)に製作を依頼し、同鉱山の銅を用いて高村光雲、山田鬼斎、岡崎雪聲などにより、十年を費やし完成しました。