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作者:瓜生田山桜
(一九〇三~一九七七年)(明治三十六年~昭和五十二年)・名は君子。大正七年鶴田旭窓師の門に入り、琵琶を学ぶ。昭和 元年二十三才、吟詠道場を創設し、山桜吟社と称す。宮井旭山桜という琵琶の称号から山桜と名乗る。
二十五才、瓜生田健次氏と結婚、瓜生田山桜となる。昭和二十五日本吟詠総連盟の初代常任理事に就任。昭和三十八年
日本吟詠総連盟顧問に就任。昭和四十三年日本吟剣詩舞振興会の評議委員に委嘱される。
昭和五十二年五月逝去。七十四歳
通釈
颯々とした音をたてて松風が古城を吹く。往時を懐すると誰が胸迫る思いに堪えられようか。
銀の鞍を置いた白馬に乗る武人の夢よ。天守閣はあれて上空を通り過ぎる雁が鳴く。