従軍行(続天 148)

吟譜(PDF)

作者:乾隆帝

(一七一一~一七九九年)・清の第六代皇帝。姓は愛新覚羅。名は弘暦。廟号は高宗。雍正帝の第四子。康熙帝・雍正帝に続く最盛期の皇帝。外征を行い、西域を国土化した外、チベットにまで大清帝国の版図を広げた。この詩は、その情景に基づいて士気を鼓舞したもの。

語釈

*従軍行・・・出征兵士や戦場のさまを詠う漢楽府の篇名
*三辺・・・・延綏、寧夏、甘肅の三つの国境守備地域
*烽火・・・・のろし火。
*丁男・・・・成人した男子。一人前の男。壮丁。
*練兵・・・・兵士を訓練をすること。
*腰間・・・・こしのあたり。

通釈

三辺(延綏、寧夏、甘肅)の辺疆ののろし火が陣営を照らし。十万の兵卒が夜に訓練をしている。ただ、こしに下げた立派な剣さえありさえすれば男児たるもの、名をなさないわけがない。

範吟

範吟 鈴木精成