丹頂之舞(続天 171)

吟譜(PDF)

作者:佐々木岳甫

(一九〇七~一九八〇年)(明治四十年~昭和五十五年)、現代漢詩家、札幌の人、宣伝美術家、クラブ工芸社社長の傍ら吟詠評論家として活躍した。昭和五十五年七十三歳で没した。

語釈

*丹頂・・・丹頂鶴のこと。
*寒山・・・阿寒岳。
*青湖・・・青々とした湖沼。
*霧煙・・・きり
*比翼・・・二羽の鳥が翼を揃えて飛ぶこと。
*端鳴・・・めでたい鳴き声。

通釈

阿寒岳が映っている青々とした釧路の湖に、丹頂鶴が飛んできて遊んでいる。突然、霧が晴れて朝日が昇ってくると、東の空に二羽の夫婦鶴が、めでたい鳴き声をあげながら、悠々と飛んでいる。