月に対して感有り(続天 178)

吟譜(PDF)

作者:王守仁

(一四七二~一五二八年)中国、明代中期の思想家、政治家。字は伯安、号は陽明。ふつう王陽明とよびならわされる。浙江省余姚(よよう)の人。父は南京吏部尚書王華。弘治十二年(一四九九)の進士。明朝教学体系の中枢を占めた朱子学の権威に疑問の投げかけられはじめた思想・社会状況のなかで、王守仁は思想形成をなし、独自に良知心学を樹立して、強烈な朱子学批判を行った。ために思想界は朱子学の呪縛から解放されて、彼の出現以後の思想界は百花斉放の観を呈した。

範吟

範吟 鈴木精成