同前に和し奉る(続天 181)

吟譜(PDF)

作者:崔恵童

(七一四~七七五年?)盛唐の詩人、博州(山東省)の人。後魏の文貞公崔休の後裔で、玄宗皇帝の第四皇女をとし賦馬都尉
(ふばとい)となった。(賦馬都尉は天使の副車の馬を掌る役で、皇女の夫が必ず之に当たった。)王維の別荘、輞川荘(もうせんそう)
と川一つ隔てた処に玉山草堂を建てて、兄弟の孝童、敏童や杜甫、銭起と共に宴遊吟詠し、六十余歳で没した。

語釈

*和す・・・人の詩に合わせて作ること。
*遭う・・・両方から行き会う。
*値う・・・ちょうどそこに出会う。

通釈

この城東の荘の主人は一ヶ月に笑うことがいったい何回あるだろうか。だから、こうした出会いでは、しばらく酒を飲んで楽しもう。
眼前にある春の景色は、流水のようにどんどん過ぎ去って行く。今日、枝に少し残っている花は、昨日開いたばかりの花だ。