庚寅歳晩雑詩(天 79)

吟譜(PDF)

作者:鈴木豹軒

(一七八七~一九六三年)・新潟県の人。名は虎雄。別号を葯房。家は代々儒を以って知られ、家塾を長善館と言う。幼時より家学を受け、秀才の誉れがあった。明治二十三年上京、第一高等学校を経て、東大漢学科に学び、三十四年「日本新聞」に入社。陸羯南に知られ、のち女婿となった三十六年 ”台湾日日新聞”漢文欄主筆に招かれ渡台。のち職を辞して帰朝後、京大助教授を経て一九一九年同大学教授、昭和十三年退官するまで三十年、京大で中国文学を講じた。

著述頗る多く中国文学研究。中国詩論。陶淵明詩解。白楽天詩解。陸放翁詩解。など枚挙に遑がない。豹軒その人の詩は、平明流麗・気格勁健で称された、享年八十五才。