頭山立雲伝を読む(天 186)

吟譜(PDF)

作者:国分青崖

(一八五七~一九四四年)、宮城県仙台の人。名は高胤・字を子美・通称を豁(とおる)。別号を太白山人。明治・大正・昭和の大詩人。明治九年、上京し司法省法学校第一期生として入学。卒業前にストライキをして退学。 同時に退学した者に、原敬・陸羯南・福本日南・加藤拓川、ら他日、名を成したものが多い。何れも皆、青崖を大切にした。

通釈

備考

頭山満(とうやまみつる)(一八五五~一九四四年)、安政二年四月十二日福岡で生まれる。昭和十九年十月五日静岡で没。
明治,大正,昭和の三代を通じての右翼の巨頭。大アジア主義者。福岡藩士筒井家に生れ,母方の頭山家を継いだ。福岡,高場乱の塾に学び,二十一歳のとき,西郷隆盛傘下の矯志会に加わった。のち萩の乱に関係して入獄,出獄後一時民権運動の先駆としてその一翼をになったが、一八八一年平岡浩太郎,箱田六輔らとともに大陸進出を唱える玄洋社を起し,民権運動から離れた。頭山と玄洋社は,軍備拡張,強硬外交を唱え,日清,日露などの開戦の機運をつくるために運動した。またアジアの亡命政治家を庇護したり,孫文の中国革命への援助を行うなどアジア復興へ情熱を傾けたが,一貫して政治の裏舞台にいて,公職につくことはなかった。