鹿柴(天 250)

吟譜(PDF)

作者:王維

(六九九~七五九年)一説に(七〇一年?~七六一年)。盛唐の詩人。字は摩詰。太原(現・山西省祁県東南)の人。九歳で詩文を作ることを知り、草書や隷書に巧みであり、また音律にも通じていた。進士となり、大楽丞となった。晩年は仏教に傾倒した。

語釈

*鹿柴とは・・・鹿を囲うための柵を意味しますが、ここでは王維の別荘があった地名を指します
*空山・・・・・人気のないひっそりとした山
*返景・・・・・夕日の光

通釈

シーンと静まりかえった山には、人かげひとつ見えない。だがどこからともなく人の話し声が聞こえてくる。夕日の光がふかい深い林の中に差し込んできて、木の根もとの青い苔をてらしている。

範吟

範吟・予習 鈴木精成