夏夜涼を追う(続天 45)

吟譜(PDF)

作者:楊万里

(一一二四~一二〇六年)・南宋の詩人。 字は廷秀、号は誠斎、江西省吉水の人。性格は剛直、抗戦派、そのため出世できず地方官を歴任。晩年は郷里に隠棲。死後、光禄大夫を贈られて、文節と諡された。勤めた依然:相変わらずである。依然として。もとのまま。。南宋の「中興四大詩人」の一。(尤袤 | 楊萬里 | 范成大 | 陸遊)

語釈

*夏夜追涼・・・夏の夜に、涼を求めて。
*夜熱・・・・・夜のあつさ。
*依然・・・・・相変わらずである。依然として。もとのまま。
*小立・・・・・しばらく立つ。
*微涼・・・・・かすかなすずしさ。

通釈

夜の熱気は、依然として昼間のあつさと同じで。ドアを開けて、しばらく月明かりの中に立っていた。

竹藪が深く、樹々が密生して、虫が鳴いているところでは。微(かす)かな涼しさがあるものの、それは風ではない。

範吟

鈴木精成 素読・範吟

伴奏

伴奏(2本)

伴奏(6本)