万里の長城(続天 199)

吟譜(PDF)

作者:田辺碧堂

(一八六四~一九三一年)(元治一年~昭和六年) ・明治・大正期の漢詩人、実業家 ・名は華。字は秋穀。通称は為三郎。備中長尾の人。 幼年塾師について句読を学び、青年の頃より多病で学を廃し、悠遊自適詩画を楽しみ、後年の素地をなした。身を実業に起こし、日清汽船会社の経営。又政界に身を投じる。 詩は蚤歳より好む所で絶句こそ日本人に適し、律、長編の作は到底中国人に及ぶものでないとして、絶句の外は一詩も作らず、遂に古人を凌駕する妙境に達する。 「絶句碧堂」の名を以って喧伝される。詩集は凌滄集・衣雲集二冊・碧堂絶句二冊などある。

通釈

参考

万里の長城

中国北部を東西に走る城壁。紀元前から、北方からの異民族侵入を防ぐために築かれ、秦の始皇帝が大増築した。現存する部分の多くは、明の時代に新たに築かれた。一九八七年に世界文化遺産に登録。中国国家文物局は二〇一二年、東は黒竜江省から西は新疆ウイグル自治区まで十五の省、自治区、直轄市にまたがり、全長は約二万一千キロに上るとの調査結果を発表した。