夏宵(天 45)

吟譜(PDF)

作者:松口月城

(一八八七~一九八一年)(明治二十年~昭和五十六年)・本名 松口栄太。・雅号月城。福岡県那珂川町今光に生まれ、満九十四歳で逝去。

少年時代の月城は、独学で基礎医学を勉強し、満十八歳で医師の資格を取得。これは当時日本の最若年記録となっています。その後、開業医として医業に精進し、地域医療に貢献した。また、月城は医療の傍ら、漢詩、書道、南画など多彩な才能を発揮した。

特に吟詠漢詩家としては、我が国の至宝であり、生涯で一万数千首にも及ぶ漢詩を作り、多くの人々の心に感銘を与えた。平成六年四月、松口月城記念館が建設されました。

通釈

夏、日が暮れたばかりのころで、夜にはならない頃である。日中の暑さから解き放たれてくつろげるひととき。