江雪(天 89)

吟譜(PDF)

作者:柳宗元

(七七三~八一九年) 中唐の文書家、詩人、字は子厚(しこう)。河東(山西省永済県)の出身。少年の頃より秀才の誉れ高く二十一歳で進士に合格する。唐宋八大家の一人。諸官を経て柳州の刺史で終り同地に歿す。唐宋八大家、唐宋二大の八人の大文学者 韓愈(そんゆ)、柳宗元(りゅうそうげん)(以上、唐)。歐陽修(おうようしゅう)、蘇洵(そじゅん)、蘇軾(そしょく)、蘇轍(そてつ)、曽鞏(そうきょう)、王安石(おうあんせき)(以上、宋)。

語釈

*江雪・・・・・川辺にふる雪。
*千山・・・・・多くの連なる山々。
*萬徑・・・・・多くのこみち。
*人しょう・・・人の足跡。
*孤舟・・・・・一そうの小舟。
*蓑笠・・・・・蓑とかぶり笠。
*寒江・・・・・寒ざむとしたさびしい冬の川。

通釈

見渡す限りの山々には飛ぶ鳥の姿も見えず、道という道は雪に埋もれて人の足跡も消えてしまった。それなのに、一そうの小舟には、蓑笠をつけた老人が、ただ一人寒ざむとした川辺で雪降る中釣り糸をたれている。

範吟

範吟 横山精真

素読・範吟 鈴木精成

伴奏

伴奏(2本)

伴奏(6本)

 

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