別詩(天 219)

吟譜(PDF)

作者:范雲

(四五一~五〇三年)南朝の梁の政治家、詩人。河南省の人。はじめ斉の竟陵王に仕え、沈約・謝眺と並んで、意陵の八友と称されたが、梁の武帝と親しく沈約と共に武帝に仕え、史部尚書(国務大臣)となった。贈答・留別の詩を得意とした。

語釈

*別詩・・・ここでは范雲が左遷されて広州刺使となり長い年月を経て別れていたところから洛陽に帰っての作

通釈

この詩は何遜との五言八句の連句であり、その前半の四句を范雲が作ったもの。よって課題を「別れ」か「再会」と言ったものにして創作されたものである。

通釈

見渡せば洛陽の町の西や東とは全く永のご無沙汰であった。昔ここを去ったときには雪が花のように散っていた。今帰ってくれば、花が雪のように舞っている。

範吟

範吟 鈴木精成