法庫門営中の作(天 221)

吟譜(PDF)

作者:乃木 希典

(一八四九~一九一二年)(嘉永二年~大正元年)明治時代の陸軍軍人。長州藩(山口県)江戸屋敷に生まれる。
文を吉田松陰の叔父玉木文之進、 剣を栗栖(くりす)又助に学び、また詩歌にも秀れ石林子、石樵(せきしょう)と号した。 歩兵第十四連隊長心得として西南戦争に出征し、連隊旗を西郷軍に奪われる屈辱を嘗(な)めたが、日清戦争では第一旅団長 として旅順を占領した。日露戦争では、第三軍司令官に任命された。明治三十七年大将。明治天皇の大葬当日静子夫人と 共に殉死した。年六十四歳。

通釈

東西南北各地に転戦し、幾山河をふみ越え戦ったその間春夏秋冬を迎え月や花の季節もあったこうして月日が経ち既に一年有余になり人馬共に老いたが意気益々盛んで故郷のことなど少しも考えていない

備考

◎ 明治28年法庫門に陣し、その陣中での作

範吟

範吟 鈴木精成