行宮(続天 7)

吟譜(PDF)

作者:元稹

(七七九~八三一年)中国,中唐の詩人。字は微之。河南(河南省洛陽)の人。十五歳で明経科に抜擢(ばつてき)された秀才で,八〇六年、皇帝による特別試験に首席及第。初め宦官(かんがん)に反抗したが,のちには追従し,後世非難を受けた。官界での地位は宰相に至ったが,政争に絡んで罷免され,地方官を歴任したのち,武昌(湖北省武漢市)節度使として卒した。白居易と親交を結び,元白と併称され,二人の間で贈答唱和した多くの詩が残る。

語釈

荒れ果てた寂しいさびれた離宮に、赤い花がさびしそうに咲いている。白髪頭の宮女が静かに座って、玄宗皇帝の昔話を語っている。

範吟

範吟 鈴木精成