暁に順城門を出で何太虚を懐う有り(続天 8)

吟譜(PDF)

作者:掲傒斯

(一二七四~一三四四年)・中国,元の学者。竜興富州(江西省豊城県)の人。字は曼碩(まんせき)。前後して湖南廉訪使になった程鉅夫(ていきよふ),盧執(ろし)らに認められ,程鉅夫の従妹と結婚,盧執の推薦によって仁宗の延祐元年(一三一四年)翰林国史院編修官に就任。以来中央にあって諸帝に仕え,その博識と文才を傾けて活躍した。順帝の命により遼・金・宋三史編纂の総裁官に列し,《遼史》を完成。《金史》編纂中に死した。書は端正古雅,とくに行書にすぐれていた。

通釈

夜明けに都城の南門を歩み出て、はるか江南へと続く道を、思いに深く沈みつつながめやった。

先日、雨風野ひどいさ中に、友人、何太虚はここを去っていったのであったが、彼は一体無事でいるだろうか。

範吟

範吟 鈴木精成

伴奏

伴奏(2本)

伴奏(6本)