偶作(続天 60)

吟譜(PDF)

作者:横井 小楠

(一八〇九~一八六九年)日本の武士、儒学者。文化六年(一八〇九年)肥後国(現在の熊本県)熊本城下の内坪井町に、家禄一五〇石の熊本藩士・横井時直の次男として生まれる。江戸時代の幕末期に活躍した開国論を唱える思想家・儒学者。

坂本竜馬、勝海舟、吉田松陰をはじめとした幕末の志士達に大きな影響を与えた人です。熊本藩において藩政改革を試みるが、反対派による攻撃により失敗。その後、福井藩の松平春嶽に招かれ政治顧問となり、幕政改革や公武合体の推進などにおいて活躍する。明治維新後に新政府に参与として出仕するが暗殺された。本姓は平氏。「小楠」は彼が使った号の一つで、楠木正行(小楠公)にあやかって付けたものとされる。諱は「時存」(「ときひろ」「ときあり」)であり、正式な名のりは平時存(たいら の ときひろ / ときあり)。通称は「平 四郎」で、北条平四郎時存、北条四郎平時存ともいう。他の号に畏斎(いさい)、沼山(しょうざん)がある。

通釈

「神知霊覚泉の如く湧く...」自由に湧き出す境地を得る。神様に教えられ、霊が目覚める。どんな困難な問題に処しても聡明に善処し、何事にも恐れなく対処することができる。