結婚式(続天 69)

吟譜(PDF)

作者:安達漢城

(一八六四~一九四八年)(元治元年~昭和二十三年)・熊本の人。済済黌(せいせいこう)に学ぶ。佐々友房に指示し国権党に入る。以後政界に活躍し、憲政会 の領袖(りょうしゅう)となり、逓信(ていしん)、内務大臣に就任した。昭和八年同志と国民同盟を結成、総裁に推(お)される。昭和八年横浜に八正殿(はっせいでん)を、ついで熊本に三賢堂(さんけんどう)を建て吟詩の普及発展に尽くされた功績は大きい。晩年は本会顧問を委嘱、昭和二十三年没す。年八十五歳。

語釈

*偕老・・・夫婦仲睦まじく共に老ゆるまで連れ添うこと。
*祝觴・・・祝いの觴(さかずき)
*琴瑟・・・琴(こと)と大琴(おおごと) 夫婦の仲がむつまじく調和することく。
*照鑒・・・照らしみる 神仏などが明らかに見給(みたも)うこと。

通釈

夫婦の契りも固く、ここに三々九度の杯をあげ、まことに目出度い限りである。一家一門 琴瑟相和しさながら咲きほこる百花の如く芳しい。さぞかし祖先の霊も神々とともに照らしみられてお喜びのことであろう。

私共も貴家一門の 家運の隆昌をお祈り申し上げたいものです。