作者:角光嘯堂
(一八八九~一九六六年)(明二十二年~昭和四十一年)京都壬生の儒家に生まれる。
九大国文科卒、文学博士、瀬淡窓の塾舎にて漢学を研究、吟詠は淡窓派・宜園(ぎえん)宗家、近代詩吟作多し。
昭和42年没す。
語釈
*潮来・・・・・茨城県行方郡潮来町一帯。
*水郷・・・・・利根川の下流域で潮来を中心とする千葉、茨城両県にまたがる水郷地帯。
*出島・・・・・潮来町より北にある島々。
*鹿島神山・・・鹿島神宮のある山。
通釈
春の野を行けば、潮来の水郷地帯には菖蒲が真っ盛りに咲き、その長く水郷地帯に降る雨も又、風情がある。
空にはぼんりとおぼろ月があり潮来出島の花々が芳ばしく鹿島神社のある山がぼんやりと雨にかすんで見える
範吟
素読・範吟 鈴木精成
伴奏
伴奏(2本)
伴奏(6本)